酒蔵を造ろう

 地下水汚染による廃業前提の休蔵を経て奇跡の復活を遂げた酒蔵。しかし会社はある、蔵もある、客が(あまり)ない。それでも酒は醸されてゆく。さあまとめて酒蔵を造ろう

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寂しいラベル?

 ここ最近のお酒(清酒です)に貼ってあるラベルの主流は、ド~ンとでかいラベルに文字がぶぁ~んと入ってる。分かり易いのかな、インパクトがあって伝わりやすいんかな~って軽く考えてたりする。それはそれでいいんだろう。

 きっとこういう形のラベルは、今までの酒のラベルが絵が入っていたりとか、ダサいひげ文字(私はダサいとは思ってません、むしろひげ好きです、ものすごく緻密に計算されて造られています)なんだかわかりにくな~と言うことへのひとつの解決策かななんて。

 ただ、結構日本ってこういうことやるんだ。それは今までのものをいいところと悪いところを分けずに、一部分が悪いからって全部が悪者になってしまって、じゃあこれは止めましょう!ってな具合で。

 そうするといろんなものが伝わらない。

 5年歳がはなれてしまうだけでもうまいこと会話がかみ合わなかったりするから、10年離れたらもう絶望的、20年だったらほぼ異星人状態、日本語を話す宇宙人といったトコか…

 若い未経験者と熟練した異星人、さて通訳はいずこ…



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地下水の謎 安全と美味しい 

 今日は千本錦の純吟全部詰めた!明日から火入れ!!

 前回の最後に書いた「疑問」・・・とは?
 
「水」の「安全」について。
 自治体の給水する水道水の水質基準は「水道法」と言う法律で50項目について基準値が設定されている。この中には酒造用水の基準よりもゆるいものもある(例えば清酒の日光着色の原因になる鉄・マンガンなど)
 しかし一般の井戸水等には水質検査の基準や義務がない(!)ので水道法の基準を参考にして11~15項目を検査するのが普通
・一般細菌
・大腸菌
・硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素
・塩化物イオン
・硬度
・有機物(全有機炭素:TOC)
・pH値
・味
・臭気
・色度
・濁度
こんな感じで…
(このとき地域特性で「この物質は調べたほうが良いですよ」といってくれる調査機関やコンサルもある)なので、たぶん
「地下水はきれいだし、そんな変なものは混ざってないだろう」
と言う前提でこの上記項目をチェックしていると思う。これは井戸の掘削業者にも言えることで田舎に行けば行くほど
「地下水はきれいなものだ!」
と言う前提で掘削する業者が多いように思う。逆に都会に行けば行くほど
「今の地下水はどうなっているか分からない」
と言う前提の業者が多いように思う(あくまで推測)。特に掘削中に地層と地層の境目の処理がしっかりしていないと、上層の汚染水が下層に流れてくるため、いくら掘ってもきれいな地下水が出てこない。

で、醸造協会が行っている「酒造用水分析」項目は
・一般細菌
・大腸菌
・亜硝酸(NO2)
・硬度
・有機物(全有機炭素:TOC)
・pH値
・アンモニア(NH4)
・鉄(Fe)
・マンガン(Mn)
・リン酸(PO4)
・カリウム(K)
・クロール(Cl)
の12項目。でも醸造協会出版の
「清酒製造技術」の酒造用水の章、水質基準には
「酒造用水として備えるべき条件としては、水道水の水質基準に準じることはもちろんであるが・・・」
あららら~なぁ~んだ!ちゃんと書いてあるじゃ~ん!!

ついでに気になるのは海外から輸入されるミネラルウォーターはどこのどんな基準で検査されてるんだろう…?

そういえばこんな事言ってた政治かもいたが
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070314-00000218-jij-pol
こいつか…
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6900/matuoka.htm
結構笑える
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070313-05088613-jijp-pol.view-001
還元よりも諫言だな


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地下水の謎 深いことはいいことか?

 今日は槽の積み替えをして一段落…

で、

昨日の続き

結論:あくまでもこの辺限定と言うことで水質について言えば、
「深いことはいいことではない」
と言うこと。いくら深いと言ったって何千メートルも掘れば温泉が出てきたりするけど、ここでは数十メートルから百数十メートルの話!

 ところで、「鉄分が多い地下水」について最近知ったことは、地下水に含まれる鉄は人体に有害な形で存在していて、取りすぎると肝機能に障害をきたすと言うことだった。知らんかった頃は
「飲んだら貧血解消になるんじゃね~の!」
と馬鹿みたいに言っていたが、げに無知は恐ろしきものなり…。そうだよな、有害だからこそ飲料水の水質基準で(0.3ml以下/1リットル当り)きまってんだよな。うんうん。

何でこんな話を最初に振るのかはいずれ分かるはず

 地下水の汚染が発覚した後、ウチの会社の敷地内を4本くらいボーリングをして、それぞれ
「この項目が良くてもあっちの項目がダメ」
みたいな事が続いていた…で、ここで、じゃあ100メートルくらい深く掘ってみよう(深いことがいいと思っていた:汚染も深いほど少なくなるわけだし)となったときに前述のコンサルの方から
「水中のフッ素濃度を調べたほうがいいですよ」
と言われた。ここでまたその発言の真の意味を理解しない私は
「フッ素が入ってたら飲むほど歯がきれいななったりして!?」
と、お気楽な発言をした。そしたら
「このあたり(中国地方)はもともとフッ素の多い地層があって、あまり深く掘ると飲用基準を上回る量が出るんです。」


「え~っ!フッ素にも飲用基準てあるんですか~??だって歯医者とかでよく使って…」
なんて言ったら
「塗るのと、体内に摂取するのとは基本的に違うことです」
冷静に言われてしまった。続けざまに
「フッ素を取りすぎると体重減少・嘔吐・便秘・骨の形成障害が起こるといわれてます(確かこんな事言ったはず)」

それから約100メートル掘った地下水を分析に出したところ、飲用水基準としての項目はすべてクリアーしたが(もちろん酒造用水基準も)フッ素が基準を(0.8mg以下/1リットル当り)はるかに上まわっていた。

れれれ・・・ここでなんだか疑問が…


次回に続く

明日は今期最後の粕剥きです。
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地下水の謎

 今日は最後の絞り!で、やっとカタがついたので、しばらくサボっていたブログを(見ていた友人に最近ぜんぜん書いてないじゃん!と言われてしまった…)更新しようと…

で、何について書こうかなあ…と、そうだ
「地下水」
について書いておこう!!と。
なぜかと言えば、ここの蔵がもともと休蔵(造りを止めた)した理由は(公共工事によると思われる:あくまで推測)地下水の汚染にあったからで、そこでさまざまなコンサルの方や業者と係わり合う中でいくつか常識だと思っていたことがひっくり返ったので、じゃあ自分の中でまとめる意味でもきっちり書いてみようかなと思ったわけで。

…というわけで去年の「雄町の謎」に続く「謎シリーズ(勝手につけた気分的に)」第2弾 地下水の謎の始まり始まり~!!

其の一…「地層の違いと地下水」
 私の出身地と前にいた蔵は日本海側の真ん中から比較的北に位置していて、井戸を掘るボーリングの話になると良くこういう言葉を聞いていた
「何枚抜く?」
なので、こっちでも地下水が汚染され、ボーリングをしようってなったときに思わず業者に向かって上のせりふを言ってみた、ら、
「何を?」
って逆に聞かれてしまいお互いに???だった。それを傍で聞いてたコンサルタントの人が私に向かって
「この辺は1枚しかないんですよ」
勘のいい人は気づいたかもしれないけどこの
「何枚」
とは
「硬い岩盤の層の枚数」
なのだ!
このとき改めて地層と地質は場所によって全く違うと言うことを思い知らされた。
 因みに私がいた地域は硬い地層と軟らかい地層がケーキのように層になっていてボーリングで軟らかい層→硬い層→軟らかい層…というように掘っていく為、硬い層を貫いた回数を何枚と言っているのだそう。しかしこの辺は軟らかい層(主に砂礫層:分からない人は中学校の2分野下を見直してみよう!!)が終わったらずっと岩盤らしい。これはその土地の出来方による違いで、この辺はモコモコって盛り上がった岩盤の上に砂礫がたまって出来ているので岩盤に当たったらずっと岩盤なのだそう。
 ではこの時地下水についていえることとは…
 
 まず何枚も抜けるとき…
…硬い岩盤上に地下水脈があるため1層目が汚染されていたら突き抜けて2層目にということができる(一般的に深くなるほどキレイ)

 ずっと岩盤のとき(今の会社がある周辺)…
…岩盤上に地下水脈が有るが、ここが汚染されているときは岩盤の中を掘り進み、岩盤中に有るわずかな水脈にあたることを願う(あっても推量が余り豊富ではないらしい)

そして其の水質については…
ふぃ~疲れた・・・久々なのでこの次は次回にと言うことで。

週明けから瓶燗・ラベル貼り三昧か!?!?

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